音更支局に赴任してからはや1カ月半が経過した。支局は木野大通西7にあるが、窓越しに見える木野大通を走る車の台数、人通りの多さに驚いている。人口4万4000人の道内町村一の町であることを今更ながら実感している。
十勝毎日新聞では2月から音更支局開設に合わせて月2回、音更特集面を設けている。記者が町内をめぐり知っているようで知らない地域の魅力を改めて掘り起こす「ぶらり探訪」、町内の企業や店を紹介する「おじゃまします」、音更にゆかりのある著名人による寄稿「私とおとふけ」、さらに「気になる音更」と銘打って、住民の身近な疑問に記者が取材し、紙面で回答する試みを始めた。
「気になる音更」は2月からすでに小・中学生を中心に十数件の取材依頼がある。近く、音更特集面に1回目を掲載する予定でいる。
若い世代の活字離れが深刻化する中で、新聞を読まない人が増えている。新聞記者として原点に帰って、「気になる音更」を通して住民の疑問に一つひとつ真摯(しんし)に向き合いたいと思っている。それがやがて新聞を読まない人たちが新聞に興味を持ち、新聞を手にとるきっかけにつながると信じている。
音更支局長 内形勝也