町の新型コロナウイルスワクチン接種のスピードが医療機関の協力によって加速している。町民にとってはありがたい話だが、その裏では医療従事者をはじめ、予約対応や接種会場の運営に携わる町職員らが、ほとんど休みのない状態で働いていることを忘れてはならない。
6月20日で北海道を対象にした緊急事態宣言は解除された。変異株が猛威を振るい始めており、決して楽観視できる状態ではない。そんな中で、町内では医療機関の全面的な協力で、集団接種会場の増設や個別接種の1日当たりの接種枠の拡充により、接種ペースが上がった。
65歳以上の一般高齢者の接種は当初予定よりも20日間ほど早まり7月下旬にも完了する。さらに、64歳以下の町民の接種、12歳以上の基礎疾患のある町民への接種もそれぞれ7月中に始まる予定となっている。加えて、町商工会は国に職域接種を申請。町内外の医療機関の協力を得て、会員事業所の会員やその家族、従業員らを対象にした職域接種が7月10日から始まる。
こうした好循環が生まれている背景には、町内の医療機関の協力や町職員らの苦労があることを忘れてはならない。これから接種に臨む私たちは、先を競わずに、思いやりの気持ちを持って、焦らずに順番を待ちたいと思う。
(内形勝也)
写真説明=5月27日に始まった65歳以上の一般高齢者の集団接種(町生涯学習センターで撮影)